家事育児にまるで無関心で、妻の心の重荷にまるで気付いていない旦那には、ベビーシッターならぬファザーシッターが必要?
そんなテーマで描かれる話題作『ファザーシッター ~問題パパのしつけ承ります~』!
今回は、2巻ネタバレと感想を紹介していきます。
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ファザーシッター【2巻】ネタバレ
タカはゲームに夢中
パパと遊びたそうにしているみゆちゃんを横目に、タカはスマホゲームに夢中だった。
そんなタカを見て、春美はあきれ顔。
でも最近来てくれたベビーシッター柏木のおかげで、 タカもちょっとは家庭のことに目を向けてくれるようになったことには助かっていた。
あれ以来、タカはみゆちゃんのオムツも変えてくれるし、家の手伝いもしてくれる。
でも相変わらずゲームに夢中なのは、 ちょっと困りもの。
春美はタカに、赤ちゃん用の運動玩具はどれがいいかを相談する。
でもタカは、数万円もの値段を見て尻込みするのだった。
なぜならゲームで課金して、あまり余裕がないのを知っているから…
春美の怒り
銀行とスーパーに用事があって出かける春美。
銀行で預金残高を見ると、 今月もきつい生活だってことに気づく。
そして、タカがゲームに5万円も課金していたことにも!
子供の運動玩具よりも、スマホゲームに大金を使うなんて!
堪忍袋の尾が切れた春美が帰宅すると、タカの腕の中でみゆちゃんが大泣きしているのを目にする。
タカに問い詰めると、みうちゃんがバウンサーから落ちたとのこと。
「多分、だいじょうぶ…」とタカ。
そんなお気楽な意見を聞いて、春美が声を張り上げた。
「頭を打って死んじゃうことだってあるんだよ。病院行くから車出して」
道端での口論
病院を出てくる、春美とタカ。
みゆちゃんに大事がなくて、とりあえずほっとしていた。
みゆちゃんは、春美が抱っこしている。
「な、大丈夫だったろ。 ママは大げさなんだよな」とみゆちゃんに語りかけるタカ。
春美は険悪な表情になって、胸の内を吐き出す。
「今回は大丈夫だっただけ。ちゃんとベルトしてたの? またゲームに集中してたんじゃ? それに、ゲームに5万円も使ったのよね」
「たまには自分のために使っても…」と、あくまでも自分本位なタカ。
「私だって 美容院に行きたいのに」と、春美は表情を曇らせる。
「行けばいいだろ」
「みゆちゃんのこと見てられるの?」
その言葉にカッときたタカは、「俺のことを信用できないのかよ」と声を張り上げた。
春美だって本当はタカを信用したいのだけれど、タカはゲームばかりで、春美のこともみゆちゃんのことも気に留めてくれないから…
でもあまりはっきり言葉にすると、夫婦関係にひびが入りそうで怖いのだった。
柏木のアドバイス
翌日のお昼ごろ、公園のベンチで電話をしている春美。
実家のお父さんが入院すると知らされて、すぐに帰ると伝えた。
でも、タカにみゆちゃんを預けていくのは何となく不安…
そんな時、たまたま通りかかったらしく、ベビーシッターの柏木が現れて声をかけてくれた。
トマトと春巻きのおもちゃを両手に持って、春美に話しかける柏木。
「元気ないね?」とトマト。
「よかったら話聞くよ」と春巻き。
春美は、足が悪くて入院するお父さんのためにも実家に帰ってあげたいけど…と胸の内を言葉にした。
「いい考えがあるよ」とトマト。
柏木の言葉がタカの心に突き刺さる
家にやってきたベビーシッター柏木を見て、青ざめるタカ。
柏木は相変わらず、トマトと春巻きを使ってお話しする。
「ママがいない間、 パパと一緒にみゆちゃんと遊んであげてって」
タカは内心、春美に対して不満を抱いていた。
俺だけに任せるのは不安ってか、と。
とにかく柏木を中に入れると、柏木はてきぱきと仕事をこなし始める。
片付け、掃除、ミルク、みゆちゃんの服の洗濯ついでに、タカの服の洗濯まで。
その間も、ソファから動かず、スマホゲームに夢中なタカ。
柏木は春巻きを使って、タカに尋ねた。
「みゆちゃんの一番好きなおもちゃって、何かな?」
適当に受け答えするタカに、今度はトマトが話しかける。
「みゆちゃんが遊びたいって」
やはりタカは、ゲームに夢中。
ついに泣き出したみゆちゃんに、タカはイライラと声を張り上げた。
「うるさいな。忙しいんだから話しかけんなよ」
柏木の胸で泣くみゆちゃんを見て、自分のせいだと気づかないタカは、自分であやそうとする。
でもみゆちゃんは、パパの手を払い除けてさらに泣き喚いた。
「人見知りしてるんです」と柏木は言う。
「みゆちゃんはこれから、人を見分けられるようになっていくんです。あなたは今、知らないおじさんなんですよ」
「父親に向かって、なんだ!」とタカは詰め寄る。
「本当のことです。父親と認めてもらえるかどうか、大事な時期なんです」
腑に落ちないタカは、あくまで言い返す。
「俺はずっと、家族のために仕事頑張ってきたんだ」
みゆが大好きだし、みゆだって俺のこと…と心の中でつぶやくタカ。
でも、目の前にいるみゆちゃんは、タカを知らないおじさんを見るような目で見ていた。
これにはもう、タカもたじろぐばかり。
柏木はタカに、厳しい言葉を言い放つ。
「あなたは、知らないおじさんになりたいのか、父親になりたいのか、どっちなんです?」
さらに柏木は、パパがどれだけみゆちゃんとほったらかしにしてるか、みゆちゃんがこの前よりすごくよく笑ってることに気づいてるか、問いかけた。
「あなたの子供は、家族は、その板(スマホ)なんですね」
タカは、これまで春美から言われてきたことを思い出した。
タカがみゆちゃんに対して何かしようとすると、春美は「そうじゃないよ」とか「私がやるから」といって、自分でやろうとしてたのだ。
でもそれは、タカから見てそうだっただけである。
そのことに気づいてる柏木は、「本当にそうですか?」と問いかけた。
「春美さんもみゆちゃんも、あなたを必要としています。あなたが見ないふりをしているだけで」
確かに振り返ってみると、春美はいつもお礼を言ってくれてたし、「みゆちゃんはパパ大好きだよね」とも言っていた。
肩を落として、これまでの不甲斐ない自分を振り返るタカ。
改心
心を入れ替えたタカは、食器洗いしていた柏木に、言いにくい言葉を口にする。
「きつく接して悪かった。その…料理、教えてくれないか」
柏木はいつものように、トマトと春巻きを使って明るくOKしてくれた。
後日。
春美が帰宅すると、なんとテーブルには料理が並んでいるではないか!
カレーやサラダなど、見事な出来栄えだ。
「シッターさんが作ってくれたの?」と尋ねる春美。
「俺が作ったんだ。シッターには、初日で終わってもらった」
タカに抱かれるみゆちゃんは、ママに触れたくて手を伸ばしてる。
タカは春美に頭を下げ、今までの自分がどれほどひどかったのかを詫びた。
「俺が悪かった」
春美がいない間にみゆちゃんの面倒を見たことで、春美がどれだけ苦労してたのか、気づいたらしい。
自分が家庭に目を向けなかったことも、見栄っ張りだったことも。
「こんな大変なことを全部…ごめんな。これからは家族の時間も大切にする。ゲームも減らすから」
すると春美は涙を浮かべ、「こっちもごめんね」と言葉にした。
「もっとちゃんと気持ちを伝えればよかったんだね。もう一度、一緒に頑張ろう」
春美の電話を聞く女性
乳母車に乗ったみゆちゃんをあやしながら、公園のベンチで電話する春美。
電話の相手は『なおちゃん』だ。
夫がすっかり改心したことを、嬉しそうに話す。
みゆちゃんの面倒もよく見てくれるし、料理まで作ってくれるようになったと。
それもこれも、伝説のベビシッターのおかげだよ、みたいなことも口にした。
その会話を、隣のベンチに座る妊婦が聞いていた。
大きなお腹を手でさすりながら。
ファザーシッター【2巻】感想
1巻に続き、2巻でも、柏木の言葉がタカの心に突き刺さったようですね。
タカは幸いにも、『完全独裁主義』ってわけじゃないようなので(笑)、春美の大変さや心の痛みをちゃんとわかってくれたようです。
みゆちゃんから見て、知らないおじさんになってしまうか、パパと認めてもらえるかは、男性にとっても答える言葉なのでしょう。
「このままじゃ知らないおじさんになってしまう!」という焦りが、タカの気持ちを変えるきっかけになったんでしょうね。
何事も早め早めの対策が吉ですし、すぐにでも改善しなきゃって思ったはずです。
最後に登場した妊婦さんは、まだ赤ちゃんを産んでいないので、春美とは別の悩みを持っているのかもしれません。
3巻で明かされることでしょう。
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3巻ネタバレは、以下をどうぞ!
ネタバレまとめは、以下をどうぞ!