今回は、コミックシーモアで配信中の作品『子どもをネットにさらすのは罪ですか？』について、ネタバレ感想の全話まとめ情報をシェアしていきます。
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各話のネタバレは、以下をどうぞ！
子どもをネットにさらすのは罪ですか？ネタバレ
ひそかに動画を発信するあずさ
ベランダで、ある主婦が空を見上げている。
雲の形が食べ物のように見えるなと思っていると、主人の怒鳴り声が聞こえた。
夫が出かけると、主婦は料理の準備を始めた。
この主婦には、2つの名前がある。
1つは、山田あずさ。
もう一つは動画サイト投稿者としての、あずきという名前。
あずさは、夫に内緒で動画サイトに料理の動画を投稿していたのだった。
あずさは会社の人にも、SNSをやっていることは秘密にしていた。
同僚の1人は、キラキラしたSNSをやっていると言う。
家に帰ってアクセスしてみると、その同僚のフォロワーは4800人を超えていた。
対して、自分のチャンネルの登録者は100人程度…
そう思って投稿を閲覧すると、同僚が子供の写真をアップしているのを発見した。
料理動画を作る
山田あずさの母は、厳しい人であずさにたくさんの習い事をさせていた。
そんな母が唯一優しくなるのは、料理をしている時だった。
今でも、母と一緒に料理をしていた時に歌っていた歌を、ふと口ずさむことがある。
あずさは料理動画投稿者として、ステップアップを目指していたのだった。
あずさは夫や子供たちが眠ったあと、夜になってから動画の編集作業をやっていた。
動画をアップロードすると、すぐに高評価などをくれる人たちがたくさんいる。
あずさは料理が好きだったが、資格を持っていないため、そういった職業に就くことはなかった。
そんな時に、動画サイトの存在を知ったのだった。
内容を聞いてみると、スマートフォンひとつでできることなので、自分にもできると考えた。
念願の動画サイトデビューだったが、1つだけ誤算があった。
自分の娘に、動画投稿チャンネルの存在がばれてしまったのである。
あずさの娘であるふうかは、意外と撮影に協力的だった。
ときには料理動画を作るお手伝いまでしてくれた。
ある時、あずさが過去の動画を見ていると、思いのほか、リアクションがあったことに気がついた。
どうやら、動画の中にふうかの手が見切れていたようなのだ。
めざせ1000人
あずさの動画チャンネルは、徐々に右肩上がりになってきた。
さらなる発展を目指すために、ここでさらなる動画編集を加えてみることにした。
娘が動画に登場するようになってからは、チャンネル登録者も増えていた。
目指すは、収益化できる1000人。
しかし、そこまでたどり着くのは全体の15%と言われている。
なかなか高いハードルだ。
あずさは職場でも動画収益化のことが頭から離れなくて、仕事に身が入らなくなっていた。
チャンネルをさらに盛り上げるためには、娘の力が必要だ。
ふうかが登場するようになってからは、チャンネル登録者数も確実に増えていってるのだから。
それに、収益化まであと300人というところまできている。
ママ友のホームパーティーに招待されることになった。
緊張しながら参加すると、貴山さんが迎え入れてくれた。
あずさは、自分が普段作っている料理を差し入れとして提供した。
料理は意外なほど好評で、自信をつけるのだった。
夫のスマホに知らない女性が？
ついに、チャンネル登録者数が1000人を超えた。
しかし、1000人くらいでは、仕事を辞めるほどの収入が得られるわけではない。
娘のふうかは、母が有名になっていくことに、少し危機感を覚えていた。
ともあれ2人は、動画チャンネルを運営していることを、周りの人には秘密にしようと約束した。
そんなある日、以前にホームパーティーを開いてくれた貴山さんの噂が、耳に入ってきた。
聞くところによると、子供が不登校になっているらしい。
その原因はなんと、貴山さんのインスタ投稿らしい。
似た状況にあるあずさは、不安を覚えてしまう。
あずさの夫が、スマートフォンを忘れて会社に行った。
LINEの返信が来なかったのを不思議に思って帰宅したあずさは、テーブルの上に夫のスマートフォンがあることに気がついた。
夫のスマートフォンには、謎の女性からの通知が届いていた。
それでも夫は、謎の女性からの通知に関しては、全く知らんぷりをしている。
もしかして夫は、開き直っているのかもしれない。
そう思うと、あずさは疑心暗鬼になるのだった。
現実を忘れるように、あずさは自分の動画チャンネルの更新に集中するのだった。
娘を登場させる？
あずさは、バイト先の同僚の地味井さんに、ダブルワークをどうやってやったらいいか相談した。
話を聞くと、地味井さんも動画チャンネルを運営しているらしい。
しかも、子供と自分の生活を賄えるだけの広告収入があるという。
あずさが運営する動画サイトのチャンネル登録者は、伸び悩んでいた。
飛躍させる手段として思い浮かぶのは、娘のふうかを中心としたコンテンツ作りをすること。
しかしそれには当然、大きなリスクもある。
それでもあずさは、撮影場所を特定されなければ大丈夫なんじゃないかと、試行錯誤をするのだった。
そしてあずさのチャンネルは、娘を中心としたコンテンツに生まれ変わった。
その効果は絶大で、登録者数も急激に伸びていった。
さらに動画サイトの視聴者からは、娘の日常を見せてほしいという要望まで。
そんなおり、ふと耳に届いたある噂。
なんと、あのホームパーティーを開いてくれた貴山さんが、いつの間にか引っ越したそうだ。
突然の三行半
あずさは突然、夫から三行半を突きつけられてしまった。
要するに、別れの要望だ。
不安を打ち消すように、あずさは動画サイトのコンテンツ作りに集中する。
そんなある日、些細なことから、娘が動画サイトへの出演をボイコットしてしまう事件が起きた。
あずさは、お父さんと離婚をするんだと、娘に伝えた。
ふうかは、最近お父さんの姿を見ることが少なくなっていたので、うすうす気がついていたらしい。
動画撮影に関して、ふうかはあまり乗り気ではなくなっていたが、それでもチャンネル登録者数は5000人を超えていた。
深夜、スマートフォンの通知で目が覚める、あずさ。
自分のチャンネルを見てみると、今までにないたくさんのコメントが押し寄せていた。
どうやら、有名なスーパーアイドルが、チャンネルを宣伝してくれたらしい。
このチャンスを逃すまいと、あずさはとっておきの動画をアップロードした。
ふうかの思い
ふうかは、少し前のことを思い出していた。
ある時、スマートフォンで調べ物をしていると、自分の母親が動画チャンネルを立ち上げているのを発見したのである。
最初は凄いと思って感心していたが…
自分とお母さんだけの秘密が、こんなふうにみんなにばれてしまうのは、少し寂しいと思うのだった。
ふうかは、学校のクラスでは、あまり馴染めていなかった。
でも自分の家に帰って動画撮影を始めると、まったくの別人に変身できる。
まるで、ヒロインが変身して戦うアニメのようだと感じるのだった。
やがてふうかは、視聴者たちの反応を気にし始めた。
そんなふうかに、あずさは説明する。
動画の中の出来事は、ファンタジーの世界だと。
実際にふうかは、動画の中で演技するようにと、あずさから指示をされていたこともあったのだ。
ついに、バレた？
ふうかが学校に行くと、叫び散らしている男の子がいた。
この男の子も、自分の親にインフルエンサーとして利用されているらしい。
親から、やらせを強要されているそうだ。
ふうかは、自分と全く同じ境遇に思えて、恐怖を感じるのだった。
ふうかはまったく気乗りしないのに、無理やり動画に登場させられるようになっていた。
お母さんはいつも、動画サイトで成功すると言っている。
いつの間にか、自分の顔にモザイク処置もしなくなっていた。
そしてついに、恐れていたことが起きてしまった。
クラスのみんなに、ふうかが動画チャンネルに出演してることがばれてしまったのである。
それもそのはず、すでにチャンネル登録者数は10000人を超えていた。
5年後
ふうかは改めて、お父さんとお母さんが離婚すると告げられた。
クラスメイト達からは、母親が動画サイトを運営していることを冷やかされる。
それでもふうかは、お母さんがお父さんと離婚して、もとの優しいママに戻るのかなと期待していた。
あれから5年の歳月が流れた。
今ではふうかも、自分の出演する動画の企画を自分で練っている。
お母さんは既に、チャンネル登録者数120万人超えのマルチタレントになっていた。
果たして、本当にこの母娘は幸せになったのだろうか…
子どもをネットにさらすのは罪ですか？【感想】
現代は、誰でも自分のコンテンツを作れて、動画を発信できる時代です。
不特定多数の人に閲覧されれば、収入にもなり、場合によっては名誉まで得られることもあるでしょう。
その反面、リスクも背負っているのが、動画クリエイターなんですよね。
『子どもをネットにさらすのは罪ですか？』は、そんな時代のリアルを描いた作品です。
途中からは、主人公がふうかに切り替わったかのような描かれ方で、なかなか斬新だったと思います。
クライマックスはどうなるかと思いながら読み進めましたが、意外な着地点でしたね。
途中にはサスペンスっぽい展開も見られて、いろんな要素が詰め込まれた漫画だと思います。
読者コメントには、「子供の写真をSNSにあげるかどうかは、自己責任で個人の自由」という意見が多いようです。
実際に、YouTubeで親子クッキングがあるのかどうかチェックしてみました。
すると、登録者400万人くらいの人気コンテンツ発見！
その動画が、この漫画の作者が運営するコンテンツなのかどうかまでは、わかりませんけどね。
作者としては、動画発信には光と影がある、というメッセージを込めたかったのでしょう。
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※当記事の内容は、大まかな概要(ストーリー)と、実際に読んでみた感想で構成されています。
