こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、コミックシーモアで先行配信中の作品、『プリンセスくんとナイトさん~最強にかわいい後輩が、彼氏なワケ』第1話のネタバレ感想を紹介していきます。
プリンセスくんとナイトさん~最強にかわいい後輩が、彼氏なワケ【第1話】ネタバレ
気になる後輩
「…あなた、どこの会社なの?」
相手を上から見下ろし、内東貴夜子(ないとう きよこ)は尋ねた。
ジロリと鋭い目線を向けられたその男性は、一目散に逃げて行く。
「キヨコさん! ありがとうございます!
今の男の人、すごくしつこかったから…」
身長179cmの貴夜子が、その男性を追い払うと、同僚はうれしそうにお礼を言った。
小さな頃から高身長ゆえに、ついたあだ名は、巨〇兵… 用心棒…
そんな貴夜子にも『お姫様』を夢みた時代があった。
けれど、すくすくと成長していくうちに、自分はお姫様の立場じゃないと気づく。
私は… 困っている人に手を差し伸べる…
そんな『お姫様』になりたいと思っていた。
昔を思い出しながら、会社の廊下を歩いていると、床に散らばる書類が目に留まる。
貴夜子は、そのうちの数枚を拾うと、うずくまり書類を集める男性に渡した。
大きなフレームのメガネにボサボサ頭の姫野(ひめの)が振り向く。
「姫野君、これも…
あれ?! この資料って、姫野君の担当じゃないよね?」
「あ… はい、頼まれて… あの、ありがとうございます…」
書類を抱え、去ろうとする彼が、通りかかった同僚の女性とぶつかった。
何度も頭を下げ謝る姫野に、女性たちから冷たい言葉が投げかけられる。
貴夜子は、その様子を複雑な気持ちで見ていた。
やがて、姫野に対する陰口はエスカレートしていく。
「姫野君、どんくさいよね~ 営業なのに声も小さくてさ~」
「この前は、髪切れって怒られてたよ!」
「今まで、モテた事なんて絶対なさそう~!」
本人に聞こえていても、それら悪口が止む事はなかった。
優秀な社員
定時も過ぎ、みんなが退社する頃。
貴夜子は、1人残業する姫野に声をかける。
「資料作り、手伝おうか?」
「いや… それはもう終わってて…
これは、議事録なんです… 当番の人に頼まれたので…
でも、これもちょうど今、終わりました… では、失礼します」
「えっ!! もう…? すごく早い…!
当番の人に押し付けられたんでしょ? 誰? 報告しとくから」
「いえ、いいんです。波風、立てるのは嫌なので…
内東さん、ありがとうございます」
姫野は、終始下を向き、貴夜子と目を合わせようとはしない。
最後にペコッと頭を下げると、そのまま部屋を出て行った。
貴夜子は、その足で女子会が行われる店へと向かう。
「キヨコさ~ん、ここで~す! 残業だったんですか?」
「姫野君が1人でプレゼン資料作ってたから気になって… でも、完璧だった。
彼、どんくさい子ではないと思うの…」
公園のベンチで
ある日の昼休憩。
急に予定がキャンセルになった貴夜子は、会社に戻ろうと公園の近くを通りかかった。
(ん? あれって姫野君…?
やたら、猫とか鳥に懐かれてない?)
公園のベンチに1人で座る姫野の周りには、動物がなぜか集まっている。
長い髪で表情は見えないが、頭に小さな花をつけ、周辺はキラキラと輝いていた。
「お~い! 姫野君! 隣に座ってもいい?」
「…ん? …はい、どうぞ… あっ! メガネが…」
ベンチにメガネが置いてある事に気づかず、貴夜子はその上に腰を下ろす。
『メキッ!!!』
顔面蒼白になりながらお尻を上げると、そこには片方のレンズが割れたメガネが…
「ホントーーーにごめんなさい!!! きちんと弁償します!」
両手を顔の前で合わせ、貴夜子は、必死に頭を下げる。
マスキングテープで応急処置をされたメガネをかけると姫野は言った。
「内東さん、いいんです。このメガネ… 伊達メガネなんです」
「えっ! そうなの?! でも、どうして…?
…い、いや…! …言いたくなければ話さなくていいんだけど…」
姫野は、下を向き、口を閉ざしてしまう。
その様子を見ていた貴夜子は、心配になり思いきって尋ねてみた。
「もし、何か抱えている悩みがあったら、聞かせてくれない?
お節介って思われるかもしれないけど、心配なの…」
彼の悩み
「…学生時代、僕… とてもモテたんです…」
突然の告白に貴夜子は内心驚いたが、グッと堪えて、姫野の話に耳を傾ける。
「バレンタインや、学園祭などイベントがある度に女の子が押し寄せてきて…
私物が盗まれ、闇取引されてた事もありました…
そういう事が続いて、人に好意や興味を持たれるのが嫌になったんです。
だから、会社でも昼行灯を… 信じてくれますか…?」
話の内容があまりにも予想外で、貴夜子は、思わず言葉に詰まった。
姫野は貴夜子の気持ちを察したのか、答えを待たずに、また話し始める。
「僕は、今のまま周りの人たちが思っているどんくさい男を演じるつもりです」
「姫野君は、それでいいの?
本当のあなたは、良く仕事ができる優秀な社員よ。
それなのに、悪く言われるなんて… 嫌でしょ…?」
「でも、他にいい方法が思いつかなくて…」
悩みを吐露する姫野を見つめながら、貴夜子は少しの間逡巡する。
「そうだ! もし女の子が寄ってきて困ったら、私が盾になってあなたを守るわ!
だから、そうやって隠すのやめてみるのはどうかな?
私もずっと誤解された姫野君を見てるの悔しいし…!」
「…内東さんが、僕を好きになる事ってあると思います?」
「あー、それはない! 私、自分より背の高い人しか無理なの!」
姫野は、座る貴夜子の正面に立つと、彼女を見下ろす。
そして、ジッと目を見つめながら、真剣な表情で問いかけた。
「…本当に、本当に守ってくれますか?」
本当の姿
翌朝…
たくさんの社員が出勤る中、輝くオーラを纏った男性が会社のフロアに現れた。
サラサラの髪の毛に、キリッとした眉毛と切れ長の涼しげな目。
鼻筋も通った、爽やかな顔立ちの美男子。
女性たちは、皆、顔を赤くして、その男性を目で追っている。
「おはようございます! キヨコさん!」
その男性は、名前を呼ぶと、そのまま貴夜子に近づき、壁ドンする。
貴夜子の方が背が高いので逆に見下ろされる形になってしまったが…
意味が分からず、どぎまぎする貴夜子は、言葉が出てこない。
そんな状況や、周囲の反応を全く気にする事なく、その男性は言った。
「僕は、昨日の言葉を信じました!
キヨコさん! 覚悟して下さいね!」
この時、貴夜子は、目の前の男性が、あの姫野だと気づいてはいなかった…
プリンセスくんとナイトさん~最強にかわいい後輩が、彼氏なワケ【第1話】感想・考察
絵もすごく綺麗で、内容も面白いです。
ラブコメなので、楽しく読み進める事が出来ます。
陰キャラだった時、「内東さん」って呼んでたのに、
陽キャラになった途端、「キヨコさん」に変わってて、笑いました!
見た目変わったら、呼び方まで変わるんか~!と…
自分より背の高い男性しか恋愛対象にならないと言っていた貴夜子が、どんな過程を経て、
姫野に惹かれていくのかが楽しみです。
イケメン姫野の学生時代のエピソードも面白かったですね!
オススメの漫画だと思います。
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。