こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ピッコマ』で配信中の作品、『接近不可レディー』第1話のネタバレ感想を紹介していきます。
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接近不可レディー【第1話】ネタバレ
兄からの宣告
荘厳な王の宮殿、44番目の扉『地下監獄』
「ヒリス、お願いだ。
ガブリエルの身代わりとなって死んでくれないか」
真っ暗闇の牢獄に兄リカルド・イノアデンの声が響く。
手錠を掛けられ、牢屋にうずくまっていたヒリスは、耳を疑った。
みんなから『バラの貴公子』と呼ばれ、愛されている兄。
その兄リカルドのトゲに、何度も傷つけられてきたヒリスの心臓は、ついに壊れ始めた。
(ドクン ドクン…)
静まり返る牢獄の中、鼓動の音がやけに大きく聞こえる。
「お、お兄様、どうしたの? 義妹の代わりに死ねなんて…
そもそも、この投獄だって、義妹の身代わりなのよ!!」
「仕方ないだろう!! ガブリエルは病弱なんだ!
こんな監獄生活に耐えられるはずがないだろう!」
「私は? 私ならいいって事?
私なら死んだっていいって事なの?!」
リカルドは、ランプを持つ手に、さらに力を込めて、言い放つ。
「…お前、何回死んでも、同じ過去に戻ってるんだろ?
すでに、7回って行ってたっけ?」
「そんな話、今は…」
「だから、今、死んでも、同じように過去に戻るだけだ!
ヒリス! 頼むから!!
ガブリエルの身代わりとして死んでくれないか…!?」
涙の意味
ヒリスの口からから発せられる言葉はなく、ただ一筋の涙が零れ落ちた。
(兄が私に放つ言葉は、どうしてこんなにも残酷なんだろう…)
「今さら、どうして? ずっと信じてくれなかったのに…
ただ、私を蔑むばかりだった…
それなのに… どうして今、その話を持ち出すの?」
(ここから助け出してくれるなんて、期待していなかったけれど…)
堰を切ったように、ヒリスの目から涙が溢れる。
「ずっと、お兄様のためならと出来る事は、何でもしてきた…
こうやって、ガブリエルの罪まで…」
ヒリスの脳裏に辛い過去が蘇る。
指先をケガし、泣きじゃくるガブリエル。
そのガブリエルを父とリカルドが一心に気遣い、心配している。
その横には、1人立ちすくむヒリス。
彼女の首元からは、服が真っ赤に染まるほど血が流れていた。
(私は、ただ… 私を心配する一言が欲しかった…)
ヒリスは、鉄格子を握りしめ、兄に尋ねる。
「私もお兄様の妹なのに… どうして…」
「お前は、何て、自分勝手なんだ!
お前はガブリエルの姉だろ!
妹のために、1度くらい犠牲になってもいいじゃないか!!」
「もう、これ以上は、出来ない…」
止めどなく流れる涙を手で拭いながら、ヒリスは訴えた。
絶望と諦め
「ヒリス、最初で最後のお願いだ。 頼む」
そう言うと、リカルドは、鉄格子の向こう側で、ヒリスに膝をつき土下座した。
そして、とんでもない言葉をヒリスに浴びせる。
「どうせ、一瞬なんだ!
死ぬその瞬間さえ我慢すれば、またお前は戻れるんだから!
だから、頼む! かわいい妹のために…
もう1回、死んでくれよ!
…次は、ちゃんと、先に助けるから!」
リカルドの目は、もはや狂気を孕み、鉄格子を握るヒリスの手を力いっぱい掴んでいた。。
(ブチッ!)
ヒリスの中で、何かが切れる音がする。
「もう、1回ですって…
お兄様にとって、血の繋がっていないガブリエルが唯一の妹なのね…」
(私はどうでもいい存在だったというわけね…)
ヒリスの中にわずかに残っていた期待が霧散する。
「リカルド・イノアデン!
あなたが、人でなしのクズで良かった。
次は、私があなた達を捨てる番ね…」
接近不可レディー【第1話】感想・考察
リカルドの外道っぷりに開いた口が塞がりませんでした。
ヒリスも、すでに7回…よく耐えたと思います。
今、どん底状態のヒリスがこれから兄達に復讐していくのでしょうか?!
肉体だけでなく、心も何度となく、傷つけられ殺されてきたヒリスが、
どのように変わっていくのか楽しみです。
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
※第4話以降は23時間ごとに
1話ずつ読めます。