こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、別冊フレンド2020年12月号に掲載中の作品『カモナ マイハウス!』13話のネタバレ感想を紹介していきます。
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カモナ マイハウス!【13話】『大切にしたいもの』のネタバレ
追い返される陽向
樹の家の玄関前で、「泊めてください」と頼んだ陽向。
「意味わかってんのか?」と言う樹は、まっすぐな瞳で陽向を見ていた。
陽向はちょっと頬を染めて、ぎゅっと目をつぶり、
「いっくんだったら・・・」と呟く。
そして陽向は、樹の胸に顔を寄せるのだった。
でも樹は、そういった意味で言ったのではなかった。
「馬鹿かお前は」と樹に言われて、ちょっと困惑する陽向。
樹は、今の状況を冷静に分析して話す。
今、樹が自分の家に陽向を入れたら、確実に陽向の母親に通報されてしまう。
そしたらテレビなどで放送されてしまい、樹はクビになってしまう。
世間から偏見を持たれている業界だし、最悪の場合はレジェゴまで終わるかもしれない。
そんなわけで、樹は自分の家に陽向を入れるわけにはいかないのだった。
「わかったら帰れ」と言う樹に、それでも食いさがる陽向。
「守ってくれるって言ったよね」
「勘違いすんな」と樹。
「お前には帰る場所があって、心配してくれる親もいる。そんな状況で俺がお前を迎えてやることが、守ることなのか?」
陽向は黙り込み、母が自分を心配してくれる言葉を思い出した。
「俺じゃなかったら、とっくに食われてたぞ」という樹。
帰ろうとする陽向を、樹が送ろうとするが、陽向はその手を跳ね除けた。
陽向は涙を浮かべ、「そうやって、期待煽って」と呟く。
「望んでないなら、優しみ出さないでよ。馬鹿」
走って飛び出していった陽向の背中を、ただ見つめるだけの樹。
サンダルだったため、追いかけることもできなかったのだ。
すぐに玄関に戻り、靴を替えて出てきた。
自分のことを、馬鹿野郎が、と思いながら。
大橋に会う
夜道をとぼとぼ歩く、陽向。
追い返されるのは想定内だったし、というよりむしろ予想的中って感じだった。
結局自分だけが子供ってことにも気づいていた。
それでも少しは期待していただけに、涙が溢れてしまう。
目元をこすりながら歩いていたためか、人にぶつかってしまった。
相手は偶然にも大橋だった。
大橋はちょうど、親のお使いで買い物に出ているところだったらしい。
お好み焼きを作ってた大橋の家は、青のりを切らしてしまったらしい。
「永月こそ何してんの?」と聞かれ、ちょっと答えに困った陽向。
「いろいろ行くとこあって」とごまかしたが、お腹の虫は正直だった。
ぐうとなったのを聞かれて、顔を真っ赤に染めてしまう。
正直に、晩御飯前に家出したことを伝える陽向。
うーー、恥ずかしい、相手が大橋ってとこが余計に・・・
とか思ってると、大橋はぶはっと笑い、色気ねえと前置きしてからこう言ってくれた。
「うち、お好み焼きのときは食べきれないほど大量に作るんだけど、来るか?」
そんな会話を、樹は電柱に隠れて聞いているのだった。
陽向の母
樹の家に、陽向の母がやってきた。
「お待ちしてました」と樹。
家にはいないことを伝えても、すぐには納得しない母。
でも樹が、何か入って調べてもいいですよ、と言うと、さすがにそこまでせずに理解してくれた。
樹は、陽向なら今、同じクラスの大橋と一緒にいると思います、と伝えた。
「さっきその2人が会ってるの見かけたんで」
すぐさま陽向のスマホを見る母。
大橋、という名前は入っていた。
樹は頭を下げ、「誤解を与えるようなことをしてしまって申し訳ありません。反省してます」と詫びた。
樹が大手に勤めていることを知っている母は、そのことを尋ねてきた。
樹は、こう答える。
「責任とか大切にしたいものとかたくさんあるんで、娘さんに悪いことなんて絶対できません。その点は安心してください」
すると母は、こう解釈した。
「つまり娘のことより、地位と名誉の方が大事ってことね?」
ざっくりした言い方にちょっと引き気味の樹だが、端的に言えばそうですね、と認めた。
「清々しいわね、変な綺麗ごと並べられるよりずっと信用できるわ」と母。
そのあと母が、娘が迷惑ばかりかけてごめんなさいねと謝ってきた。
「大迷惑でした」と冗談めかして言う樹。
母は、陽向がこの家にこだわる理由も知ってる、と言う。
父親が亡くなって、しばらくは情緒不安定で泣き続けた陽向。
夜には泣いて起きてきて、母にしがみつくこともしょっちゅうあったという。
そして母は、陽向に樹のことを悪く言ったと打ち明ける。
そして陽向は、お母さんでも許さない、と言って飛び出した。
「あなたなのかしら、私が待ってた人って」
「どういう(意味です)・・・」と言いかけた樹を遮り、
「こっちの話」と母。
母は樹に名刺を手渡し、陽向が来たら連絡してくれるようにと言い残して去ろうとした。
その背中に声をかける樹。
「1つ、頼みたいことがあるんですけど」
カモナ マイハウス!【13話】『大切にしたいもの』の感想
夜道を歩いて樹の家までやってきた陽向。
でもあっさり追い返されて、しょんぼりと夜の道を引き返します。
陽向の気持ちもわかりますが、樹の言い分ももっともなんですよね。
その後樹は、ちゃんと陽向を追いかけて、でも大橋と陽向があってるの見て引き下がります。
このことが後にどうつながってくるのか、気になるところですよね。
そして最後に、樹は陽向の母親に何かを頼もうとします。
ちょっと切羽詰まった表情なので、頼みにくいことを言うのかも?
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
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