こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ガンガンONLINE』で配信中の作品、『18 エイティーン』1話-1『柿の木と転校生』のネタバレ感想を紹介していきます。
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18 エイティーン【1話-1】『柿の木と転校生』のネタバレ
父親に振り回される人生
高校3年生の5月。
東景一は、父親と妹のみほと一緒に電車で新しい家に向かっていた。
景一の父親は、社長になりたいという漠然とした夢を抱いていた。
しかし、社長になれるような才覚もなく、事業の立ち上げと倒産を繰り返し、その度に住む場所を転々としていた。
「これまでは運が悪かったんだ。今まで住んでた場所は、ただの足慣らしに過ぎない」
仕事が上手くいかないのは土地のせいだと思っている父親は、自分のことを大器晩成型だと言って大笑いする。
冷めた人生観
景一とみほは、そんな父親に付き合わされて、今まで転校を繰り返していた。
今ではすっかり転校にも慣れて、人生は諦めが肝心だと悟れるようになった。
そんな景一も、小学生の頃は転校の度に友人との別れに心を痛めていた。
しかし、5回目くらいからは別れにも慣れて「どうせすぐに友達と別れることになる」という境地に達する。
次第に当たり障りのない人付き合いができるようになり、今では友達はいなくても、学校行事の連絡はもらえる程度のポジションを獲得できるようになった。
今までの経験から、人生は思い通りにはいかないことを学んだ景一は、無理に逆らわない生き方をするようになった。
ここが新しい家
引っ越し先にやって来た景一と家族。
新しい我が家はボロボロの一軒家だった。
「ここが運命の土地だ！ここで腰を据えよう！！」
（田舎だし、長く持っても3カ月ってところだろうな…）
盛り上がる父親を冷めた目で見つめながら、景一は冷静に考えた。
「さぁ、後はパパがやるから、お前達は学校に行きなさい」
景一とみほは、父親に促されて学校に行くことになった。
「お兄ちゃん、次の学校は新しい友だち作るんだよ」
通信手段が発達した時代に、転校が多いから友達ができないという理屈は通用しないと、みほが釘を刺す。
転校初日に
うるわし高に転入した景一は、クラスメイトの前で挨拶をする。
「東京から来ました。不慣れなところもありますが、よろしくお願いします」
クラスメイト達は、景一の姿を見て、イケメンだと好感を抱く。
景一は、どうせすぐに引っ越すからとクラスの生徒と関わる気もなかった。
自分の席に座ると、景一の前の席にいたイケメンが話しかけてきた。
「なぁ、俺とお前って、どっちがイケメン？」
（…は？）
そのイケメンな男は、景一がイケメンだと褒められているのは、転校生だからだと言い出した。
「どっちがイケメンか顔で勝負しようぜ」
（…こんなパターンは初めてだな）
今までいなかったタイプの絡み方をしてくる男を真顔で見つめる景一。
イケメン男子は、自分で自分のことを学校一モテる男だと豪語している。
「…君の方がイケメンだよ。圧勝さ」
こういうタイプは、あえて負ける方がいいと判断した景一は、あっさりと白旗をあげた。
「やったー！みんな聞いたー！？俺の方がイケメンだって！！」
大喜びしてクラスメイトにアピールするイケメン。
「レオ、静かにしろ！！」
大騒ぎするイケメンに向かって、先生が注意する。
（…対応の仕方、間違えた気がする）
レオのリアクションを見た景一は、レオをイケメンだと褒めたことを後悔した。
面倒なクラスメイト
昼休み。
クラスの女子生徒たちが景一の元に集まり、前の学校について質問攻めにする。
「それより、もっと気になることあるだろ？俺の星座とかさ」
話に割って入ったレオが自分の星座は獅子座だとアピールした。
（こっちはこっちで面倒くさい奴だな…）
クラスメイトの質問攻めにうんざりしていた景一は、また違った意味でレオのことを面倒くさいと思った。
18 エイティーン【1話-1】『柿の木と転校生』の感想
「ばらかもん」の作者、ヨシノサツキさんの最新作です！
今作も田舎が舞台。
まだ高校生なのに人間関係に冷めてしまって、どこか達観した人生を送っている景一と、転校初日からウザ絡みしてくるイケメンなレオとの掛け合いが楽しいです。
ふたりがこれからどんな風に関わり、友情を築くのか。
田舎暮らしを通じて、景一がどんな風に成長していくのか、とても楽しみな作品です！
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
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