こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ピッコマ』で配信中の作品、『かりそめの公爵夫人』1話ネタバレ感想を紹介していきます。
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かりそめの公爵夫人【1話】のネタバレ
裏切りの密会
愛する人が愛を囁く光景。
その姿を凍り付くように眺める女性がいた。
フードを被った女性の顔は赤い痣で覆われている。
愛する人は、彼女の婚約者だった。
彼が自分以外の人と密会し、キスを交わし、愛を語り合う姿をただ見つめることしかできなかった。
その理由は、彼が愛を告げている相手が信頼している従兄弟だったからか。
それとも、その従兄弟が男性だったからなのか―。
女性は悔しそうに俯いて涙を流した。
平凡な令嬢イヴォナ
イヴォナ・ボルトは地味で平凡な貴族令嬢。
家柄も有名ではなく、誰からも見向きされないような女性だった。
しかし、イヴォナの大きな胸だけは周囲から注目を浴びていた。
豊満な胸元に男たちの視線が集まることに嫌悪感を抱く日々を送っていた時。
「召喚術が使えるんだって?」
イヴォナに声をかけてきた金髪の男性がいた。
彼の名は、ギーズ公爵家のガスパル男爵。
ガスパルは、イヴォナの家が召喚術で爵位を受けていることも、イヴォナが召喚師であることも知っていた。
彼は、イヴォナをいやらしい目で見ることもなく、女だからと蔑むこともなく接していた。
ありのままの姿を見てくれるガスパルにイヴォナは惹かれていく。
ガスパルに認められたい一心で召喚術の腕を磨いていった。
ガスパルの劣等感
「なぜ、周囲の人間は俺とアゼンタインを比べるんだ!」
机と叩きながら激高するガスパル。
アゼンタインは、ガスパルと年齢も地位も同じ人物だった。
しかし、周囲からは、ガスパルは無脳だと言われ、アゼンタインは聖剣の持ち主だと讃えられている。
「皇帝陛下は、アゼンタインに皇位を継がせることも考えると言っていた。甥っ子の俺がいるのに!!」
怒りにまかせて辺りの物を投げ散らかすガスパルをオロオロとしながらイヴォナは眺めていた。
この国の情勢
パラマ帝国の皇帝には、一人娘しかいなかった。
次期 皇帝候補として、皇帝の甥にあたるガスパルの名が挙がっていたが、皇帝の地位に値するような頭角を現せずにいた。
ガスパルの家には、アゼンタイン公爵家というライバルがいた。
アゼンタイン公爵家のクロード・アゼンタインは、数々の功績を積み上げ、貴族や庶民から熱い支持を受けている。
ライバルのアゼンタインに打ち勝つために、イヴォナは自分の召喚獣をガスパルのために使い、彼の手助けをするようになった。
ガスパルの躍進
「男爵様!皆が男爵様を「黄金の召喚師」と呼んでいるって知っていますか?」
イヴォナが嬉しそうにガスパルに駆け寄り話しかける。
ガスパルは、周囲から「黄金の召喚師」と呼ばれるほどに頭角を現していた。
(男爵様は、太陽のような方だわ!彼が輝くほど影である私の存在も鮮明になっていく…)
自分の手助けにより、輝きを増すガスパルの姿をイヴォナは誇らしげに見つめていた。
越えられない壁
しかし、ガスパルは今の地位に満足することはなかった。
「なぜ、俺はアゼンタインを越えることができないんだ!」
自分より上を行くライバルの存在に苛立つガスパル。
アゼンタインは『聖剣の持ち主』と呼ばれ、その誕生は数百年前からすでに予言されていた。
子供の頃から実力があり、天才だった彼に追いつくことが出来るのだろうかと、ガスパルに手を貸すイヴォナは不安になる。
「ボルト家には、代々伝わる秘笈(ひきゅう)があると聞いた」
ガスパルは、イヴォナの両腕を鷲づかみにして詰め寄った。
秘笈には、並外れた魔力を得る方法が書かれている。
今のガスパルがもっと上に行くには、上級の召喚獣を呼び出すための魔力が必要になる。
しかし、秘笈を使った実験を行った者には、悲惨な結末が待っていた。
「でも…秘笈を使用するのは…」
失敗を恐れて戸惑うイヴォナ。
「イヴォナ、俺のためなら何でもできるんだろう?どうして躊躇する必要がある!?」
ガスパルは、恐ろしい形相でイヴォナを説き伏せた。
愛のために
その日以来、ガスパルはイヴォナと会わなくなった。
ガスパルの愛を失うことを恐れたイヴォナは、必死で魔方陣を作り出していた。
世間では、魔王軍が主君の復活を謀ろうとしている。
それを知った、アゼンタイン公爵はすでに動き始めていると言う。
魔王が復活すると、この世は危機にさらされる。
(…私が守るわ!)
イヴォナは、人類と愛するガスパルを守る決意をする。
禁断の秘笈
ようやく魔方陣が完成した。
これが成功すれば、大きな魔力を手に入れ、神獣王も召喚できる。
(…もし、失敗したら)
一瞬、弱気になるイヴォナ。
魔王から皆を守るためにもやらなくてはいけないと自らを奮い立たせる。
イヴォナが魔方陣を描くと、紋様が青い光に包まれた。
「あぁ、成功したわ…」
目に涙を浮かべながら喜ぶイヴォナ。
その時、魔方陣の青い光が消えて、赤い色に染まっていった。
恐怖でイヴォナの心臓がドクンドクンと脈打つ。
(ようやく分かった…。これは、絶対に成功しない実験なんだわ…!!)
苦しそうに座り込みながら、後悔するイヴォナ。
髪の毛は逆立ち、顔は赤い痣に覆われていく。
「キャアア!!」
屋敷の中からイヴォナの悲鳴が鳴り響いた―。
かりそめの公爵夫人【1話】の感想
愛する人の力になりたい一心で大きな代償を支払ってしまったイヴォナ。
秘笈の実験を行ったイヴォナは、実行した後に成功するはずないと後悔してますね。
恐らく、魔方陣で呼び出した力があまりにも巨大過ぎて、人間の力では制御できず、力に飲まれてしまうのではないでしょうか。
魔方陣が失敗に終わり、見るも無惨な姿に変わり果てたイヴォナをガスパルは見捨てそうな気がします。
しかし、なぜガスパルがイヴォナの従兄弟とデキているのか謎なんですけど。
最初からゲイだったんでしょうか。
何がどうなって冒頭のプロローグに繋がるのか、すごく気になります。
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
※4話以降は23時間ごとに
1話ずつ読めます。