こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ「マンガmee」のオリジナル作品、「奈落の花」5話のネタバレ感想を紹介していきます。
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奈落の花【5話】のネタバレ
最初の夕食
オーナーの橘アイコと、本日からシェアハウスに入居が決まった本多つばさが、2人で夕食の席についていた。
メインディッシュはハンバーグで、野菜のトッピングもゴージャスに彩ってある。
アイコはどこか物憂げな表情で、パンをちぎって食べていた。
いっぽうのつばさは、食べながらアイコに対する仄暗い考えを抱いていた。
ふと、俯いていたアイコが顔を上げ、明るい調子で「遠慮せず食べてね」とつばさに声をかけた。
アイコが少し元気がないのは、ジュリがなかなか帰ってこないためだった。
出かけるときは、7時くらいには帰るっていってたんだけどね、とアイコは力なく微笑む。
3人で食べる初めての夕食とあって、アイコは腕によりをかけてハンバーグを作ったのだ。
「電話は?」と、つばさが聞くと、電話もメールも既読になったけど、返事がない、とアイコは言う。
つばさは頭の中で、パソコンのキーボードを叩いた。
陽キャ、自己中の先制パンチを喰らう。
陽キャ、とはアイコのことで、自己中、とはジュリのことだ。
と、そのときアイコのスマホにメールが届いた。
ジュリからだと知って、喜ぶアイコ。
でもそこには、「いらないって言いましたよね?」との一文が書かれていた。
無理に笑顔を維持するアイコを見て、つばさは心でほくそ笑んでいた。
パリピ、非道、とか思いながら。
アイコは、自分の勘違いとして片付けようとするが、つばさは、「私も食べるって聞きましたよ」と言う。
「じゃあ、ジュリちゃんの勘違いかな。誰にでもあるよね」と、やはり明るい表情を取り繕うアイコ。
もったいないからと、ジュリの分を2人で分けることにした。
つばさは頭の中で、アイコの明るさを「お花畑」と表現して楽しんでいた。
アイコが喜ぶ
明るく振る舞うアイコをお花畑とか思いながらも、つばさはアイコの料理の腕を認めていた。
アイコは陽キャでもあるので、まぶしすぎる、とも思っていた。
つばさが素直に、アイコの料理が口にあったと認めると、アイコはパッと表情を輝かせる。
「朝も残さず食べてくれて、嬉しいよ」とアイコ。
「太ってるんで」とつばさが言うと、すぐにアイコは否定した。
「ご飯を残さず食べるのに、体型なんて関係ない」
そしてアイコは、「外見は取り繕えても、行動は簡単には取り繕えない」とおばあちゃんから学んだ教訓を話した。
つばさは心で、あなたみたいな性格だったら、人生もっとバラ色だったのかも、と思っていた。
話の流れで、アイコはつばさに、「お菓子工場に務めてるんだよね? パティシエになりたいとか?」と聞いた。
でもつばさは機嫌を損ねたように席を立ち、そのまま背中を向けて去っていった。
アイコは、仲良くなろうと焦りすぎたことを反省したが、つばさが残さず食べてくれたことは嬉しいのだった。
つばさの暗い人生
中学時代のつばさは、男子からひどい言葉を浴びせられていた。
「キモい」、「学校くんなよ」と。
一部の男子の言葉だったが、そのうちみんなにそう思われてるように感じ、登校拒否になった。
高校ではやり直したいと思い、知り合いのいない学校を選んでみた。
しかし、やはりいじめの対象になってしまった。
言葉の剣を浴びせられる日々にうんざりし、マスクなしではいられない生活になってしまった。
とにかく男の視界に入らないようにし、仕事中もマスクをつけていられる職場を探した。
それが、お菓子工場だっただけなのだ。
さらにつばさは、両親に対する恨みも持っていた。
父も母も、子供なんて生むむべきじゃなかったんだ、と思っていた。
ブサイクとブサイクを掛け合わせたら、ブサイクができるに決まってるんだから、と。
中学時代の恨み
部屋に戻ったつばさは、SNSをチェックした。
中学時代に罵倒してきた男子が、一流企業に内定が決まったという情報が見つかった。
いつかこいつにも復讐してやる、と心に誓うつばさ。
その時、アイコがジュリの帰宅を迎え、何か注意しようとしている会話が聞こえてきた。
つばさは、アイコがジュリをどうやって諭すのか、陰ながら楽しもうと思うのだった。
奈落の花【5話】の感想
暗い過去のあるつばさは、ねじ曲がった心を隠したまま生きています。
周りからどう思われているかを悪いほうに考えてしまうのは、これまでの人生が酷かったために起こる拡大解釈なのかもしれません。
ジュリが帰宅したようですが、アイコは何か言いたそう。
つばさは2人が、ちょっとした口論になるのを期待している?
20代女性それぞれの個性が深く描かれる作品だけに、同年代の女性なら少なからず共感できるシーンもあると思います!
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。