こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ピッコマ』で配信中の作品、『復讐の赤線~私を奴隷にした家族を許さない~』51話のネタバレ感想を紹介していきます。
50話のネタバレは、以下をどうぞ!
復讐の赤線【51話】『おとなの流儀』のネタバレ
50話の続き
篤人と婚約者の前に料亭の女将として現れた頼子。
口直しに出されたお饅頭を食べた篤人は、違和感に気づき驚きの表情を浮かべる。
その姿を頼子は微笑みながら見つめていた。
あの頃のあなたはもういない
異物に気づいて、お饅頭を食べる手を止める篤人。
「どうかされました?甘い物はお嫌いですの?」
様子がおかしいことに気づいた小百合が心配そうに声をかける。
「い、いえ…。何でもないです、美味しいですよ」
篤人は無理に笑顔を作りながら答えると、残りのお饅頭を頬張った。
口の中でジャリジャリと異音が鳴り響く中「美味しいですね」と無理に食べ続ける。
「ありがとうございます」
頼子は笑顔で答えながら、自問自答する。
これは杉山家にいた頃に、恵子に食べろと投げつけられた泥饅頭を再現した復讐だった。
でも…、本当にこれでよかったの?
そんなことを考えながら、篤人の方を見やる。
「今まで味わったことのないような…。でも、どことなく懐かしい気持ちになる味ですね」
お饅頭を食べ終えた篤人は、作り笑いを浮かべながら感想を述べる。
その姿を見て、頼子は改めて思う。
これで良かったのよね…
だって、あの時に私を助けてくれた篤人さんはもういない…
今、私の前にいるのは、知らない女性と結婚する男だもの…
無理にお饅頭を完食した篤人を冷めた目で見つめる頼子。
「ご馳走様でした!とても素敵でしたわ」
嬉しそうに挨拶をする小百合と、気持ち悪そうな様子で「ご馳走様」と挨拶をする篤人。
頼子は、二人に向かって「ゆっくりなさってくださいね」と笑顔で挨拶を交わし、室内から出て行った。
大切な婚約者
部屋を出て無言で佇む頼子。
そこに高塚がやって来て声をかけた。
「復讐は終わったのか?」
「ええ、私のことを知らないふりして、美味しそうに泥饅頭を頬張っていたわ」
頼子は、その時の篤人の様子を高塚に報告する。
もし、その場で篤人が頼子に気づいて騒ぎ出していたら、婚約は破談になっていたかもしれない。
婚約者の前で泥入り饅頭を出された理由は、とうてい話せないだろう。
篤人の行動は、賢明な判断だったと高塚は言う。
二人は一緒に料亭を後にしながら会話を続ける。
「つまり、無理して泥饅頭を完食するほど、あの婚約者が大切なんだな」
「…そう…よね。それだけ大事な人なんだわ…」
高塚の隣を歩いている頼子が気落ちしたように同意する。
店に帰ろうかと促されて、頼子は高塚に肩を抱かれながら、娼館へと帰っていった。
そろそろ教えましょう
その頃の娼館では、頼子に会いに来た俊人が夢子に追い払われていた。
頼子は、買い物に出かけていて明日には戻ると言われ、他に男ができたんじゃないかと怒りながら店を出る。
「俊人くん、こんなところで奇遇ですね」
帰る途中で、偶然出会った藤原に声をかけられた。
藤原は、俊人に金を貸し、仕事を紹介している金髪の青年で、杉山家の信子に宝石も売りつけている男だった。
ここで会えたなら、ついでに話があると俊人を誘う藤原。
「何の話だ?仕事のことか?」
「そんなところです。俊人くんがいつも運んでいる荷物の中身について、そろそろ教えようと思いまして…」
そう言うと、藤原はいつも通っている食堂の大黒屋に移動しようと促した。
復讐の赤線【51話】『おとなの流儀』の感想
最初の復讐はささやかに終わりました。
ささやかと言っても、泥饅頭を全部食べるってよほど根気がなければ出来ませんけどね。
篤人の心理描写が一切なかったので、この時の心理は謎ですが、婚約者のためではなく頼子のために無理して食べ切ったのでしょうね。
頼子の意図が篤人にどれだけ伝わったのか分かりませんが、篤人としては変に騒いで頼子に迷惑をかけたくないと思ったのかもしれません。
復讐しても頼子の気持ちは全く晴れてませんし、何だかむなしい復讐だなと思いました。
52話のネタバレは、以下をどうぞ!
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
※11話以降は23時間ごとに
1話ずつ読めます。