こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ガンガンONLINE』で配信中の作品、『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』最終話-2のネタバレ感想を紹介していきます。
『最終話-1』のネタバレは以下をどうぞ!

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?【最終話-2】『鈴木の最期と相沢のその後!』のネタバレ
病院でリハビリする鈴木
病院で足のリハビリをする鈴木。
リハビリを終えた後、看護師が鈴木に声をかける。
「退院後もリハビリ頑張ってますね」
「離婚してから離れて暮らしている娘のためにも、早く社会復帰しないと…」
病院から立ち去る鈴木を看護師たちは見送った。
あれだけの事故を起こしたのに、不完全損傷で軽い麻痺で済んだのは運が良かったと話し合う。
運良く生き延びて
鈴木は車いすで病院から帰宅する。
横断歩道の前でスマホを手にしながら、ニヤリと笑った。
(俺は運がいいな…)
スマホの画面には、株のチャートが映し出されている。
鈴木は入院中に株式投資を始めて資産を大幅に増やしていた。
(リハビリが終わったら、会社を立ち上げる!)
全ては詩織のためだった。
これから詩織の教育にはお金がかかる。
その時になったら、鈴木を必要とし、頼ってくるだろうと思っていた。
(時が経てば詩織も許してくれるだろう…)
新たな復讐者
信号が青に変わり、前に進もうとした時、段差に車いすが引っかかった。
右往左往していると、背後から誰かが車いすを押してくれた。
「ありがとうございます」
鈴木がお礼を言って背後を振り返ると、鈴木が銀行員時代に取引していた工場主の野村が立っていた。
社内で孤立していた鈴木は、腹いせに融資の返済が遅れていた野村を罵倒し、娘にも父親は泥棒だと告げ口して追い込んだ。
野村は薄汚れた身なりをして、うつろな目でブツブツと何かつぶやいている。
野村に気づいた鈴木の顔は瞬時に青ざめる。
「お久しぶりです、野村さん。助かりましたよ」
勝手に車いすを押して鈴木をどこかに連れて行く野村に、平静を装いながら声をかける。
鈴木の最期
(ヤバい…ブレーキをかけないと!)
車いすを止めようとする鈴木の手を野村がつかんだ。
「何をするんだ!?」
抗議しようとした鈴木は、目の前に踏切があることに気づく。
野村は、遮断機が下り始めている踏切内に鈴木を連れて行く。
「待て!工場が潰れたのは俺の責任じゃない!俺も必死に助けようとしたんだ!」
鈴木は、強く言いすぎたことは謝るが仕方がなかったと訴える。
「俺も仕事だったんだ…!」
鈴木は涙目になりながら、必死に弁解する。
その姿を見た野村はあざ笑うように言った。
「あれが仕事だって?…違うだろ?」
鈴木の本心を見透かしている野村の言葉に、鈴木は絶望の涙を浮かべる。
その時、遠くから電車が迫る音が聞こえてきた―。
同僚にいじめられる教師
ある学校の飲み会の席で若い男性教師がいじめられていた。
「三田先生、まだその激辛鍋を食べないの?」
他の男性教師が早く鍋を食べるよう強要し、三田の顔を鍋の中に突っこんだ。
三田が慌てて洗面所に駆けていく姿を他の教師たちは笑いながら見送っていた。
相沢との出会い
洗面所で顔を洗いながら、三田は絶望的な表情を浮かべる。
(いつまでこんなことが続くんだろう…)
「あの、大丈夫ですか?」
背後から声をかけられた三田が振り向くと、相沢がハンカチを差し出しながら立っていた。
相沢は、三田と同じ学校で派遣の学校事務員として働いていると挨拶をする。
お互いに挨拶を交わし合った後、相沢は三田に尋ねた。
「先生は、いじめられているんじゃないですか?」
「いいえ。私は大丈夫ですから」
三田は、相沢の言葉を否定して飲み会の席に戻っていった。
相沢の生きる道
三田がビルの屋上から飛び降りようとしている。
そこに相沢が現れて止めに入った。
「消えるのはあなたではなく、犯罪者の方だ」
その言葉を聞いた三田は我に返り、その場に泣き崩れた。
相沢は、詩織からもらったメッセージを思い出す。
中学を卒業すると報告した詩織が相沢に送った言葉。
『先生が父への憎しみから解放されて、幸せになっていることを願っています。
誰かのためではなく、自分のために幸せな人生を歩んでくれたらと…』
その言葉を思い出しながら、相沢は詩織に謝罪した。
(鈴木、すまない…。でも、これでいいんだ。これが俺の生き方だから)
相沢は、泣いている三田に手を差し伸べながら、微笑みかけた。
「少し、話しませんか?」
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?【最終話-2】『鈴木の最期と相沢のその後!』の感想
今回でついに最終回を迎えました。
まさに因果応報。
鈴木の人生の最期は、しっぺ返しで終わりましたね。
詩織のためにリハビリを頑張っている姿を見た時は、更生したのかと思ったんですけど。
本質的なところは、何も変わってない感じでした。
鈴木が会社を立ち上げたら、ブラック企業になってたと思うんで、社会のためにもあれで良かったと思います。
相沢は相沢で、今の人生をそのまま突き進むんですね。
何だか相沢の生き方は切ないです。
誰かを救うために人生を捧げることは立派なことだと思うんですけど。
そこに相沢の幸せはあるのでしょうか。
孤高にいじめと戦い続ける相沢の姿を見ると、いつか誰かと幸せに穏やかに過ごせる日が来ればいいなと願ってしまいます。
相沢にとっては今の生き方で良いんでしょうけど、どこかで違う生き方にも目を向けて欲しいです。
この作品は、いじめを復讐劇のアイテムとして使うのではなく、真正面からいじめについて問題提起しているところが良作でした。
この世から、いじめがなくなることはないでしょうけど。
個々の意識が少し変わるだけでも、きっと救われる人がいるんだと思います。
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
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