こんにちは、まんがMAP管理人のセシルです。
今回は、漫画アプリ『ピッコマ』で配信中の作品、『彼女と野獣』8話のネタバレ感想を紹介していきます。
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7話のネタバレは以下をどうぞ！
彼女と野獣【8話】ネタバレ
怪物となった君主
アタレンタ大公家の屋敷では、男爵たちが数人集まり話し合いをしていた。
「大公様が怪物の姿になられて、もう１年が経ちましたか…」
「跡継ぎを設けることができないのは、厳しいことだな…」
「大公様の寝室に死刑囚を５人送ったものの、２人が死亡…大公様に近づくことでさえ難しくなってきたぞ」
その様子を見ている一人の執事オリバーは、大きなため息をつく。
（非常に悔やまれる…あれほど美しかったお方がなぜ怪物に…！）
オリバーは一年前に起きた出来事を思い出していた。
逃れられぬ運命
ある日の夜、オリバーはテリオッドの自室へと呼ばれた。
「オリバー…昨夜の記憶がないんだ」
テリオッドは深刻そうな声色で話し始める。
「きっとお疲れなのでしょう」
オリバーは特に気にも留めず返答するが、テリオッドは重い口調だ。
「近ごろよく襲撃されることに気をとられ、眠ることができていなかった。だが、記憶がないんだ…」
テリオッドの様子はイスが邪魔でうかがうことができないが、鋭い爪が影を揺らしている。
「オリバー…これがどういうことか分かるよな？」
「そ、そんなはずは…！」
オリバーの頭には一つの可能性がよぎったが、信じられないとでもいう様子だ。
「結局は私も…悲劇から逃れられぬ運命なのだな…」
遺伝病
バタン
オリバーはテリオッドの部屋から出ると、暗い表情で歩き出す。
一つの可能性…それはアタレンタ大公家に伝わる遺伝病だ。
アタレンタ大公家は１００年の間に１５回も跡継ぎが代わっていた。
問題は、無事に爵位を受け継いだ者は５人しかいないことである。
残りの１０人は成人になる前に遺伝病にかかるか、この世を去った。
そして、その遺伝病にかかった者は、知性と理性をなくした怪物となってしまう。
２０歳前の青年期には前兆が現れ…
皮膚に亀裂が入ると身体中に体毛が生え、爪も刃物のように鋭くなる。
そして…理性はとうとう失われ、病は悪化する。
テリオッドは誰も傷つけることがないよう、部屋へ閉じこもることになったのだ。
打開策
時は現在に戻り、男爵たちが引き続きテリオッドについて話していた。
「遺伝病はもう発現しなくなったと…完全に油断しておりました」
「何しろ前の二代は発病していませんし、当の大公様も２５歳になるまで何の異変もありませんでした…」
「こうなると分かっていたら、早く跡継ぎのことを考えていたのに…！」
一人が跡継ぎについて言及すると、
「獣といえど交尾はする。それを考慮すると難しい話ではないのではないですか？」
そう提案した男の名は、バーノン。
「失礼極まりない！ 大公様を獣扱いするとは！」
「殿下が獣であるという噂はすでに広まっております。それを知っていて婚姻を結ぶ者がいるとは考えられません」
バーノンの提案は批判殺到。
しかし、バーノンは落ち着いた様子で淡々と話し始める。
「立場の弱い家門を利用すればいいだけのことだ。他に打開する案があるなら是非教えていただきたい」
その場の誰も、意見することはなかった。
奇跡を信じて
それから一か月が過ぎ、レタ家の令嬢を迎える日は明日に迫っていた。
オリバーは、外の降りしきる雨を眺める。
（死刑囚の５人のうち３人は生き残ることができた…まだ希望はある…！）
わずかな可能性を信じながら、オリバーは廊下を歩き始める。
その時、大きな声が廊下に響く。
「オリバーさま！！ レタ家のご令嬢が…！」
オリバーは急いで玄関へと向かうと、そこにいたのは…
「一日早く来ることになってしまい、申し訳ない。私が、この度大公と婚約するアスティナ・レタだ」
彼女と野獣【8話】感想・考察
今回の話では、遺伝病の詳しい内容が明らかになりました。
自分で認識しながら獣のような外見になり、自我を無くしていくのはとてもツラく悔しいですね…
アスティナがオリバーの望む奇跡を起こせるのか、これからのテリオッドとアスティナの絡みが楽しみです！
9話のネタバレは以下をどうぞ！
漫画で読むとより臨場感が味わえるので、ネタバレ文章を読んだら、その後はぜひ絵付きで読んでみてくださいね。
※6話以降は23時間ごとに
1話ずつ読めます。
