今回は、コミックシーモアの先行配信作品『鬼の花嫁』の1巻について、ネタバレ感想をシェアしていきます。
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鬼の花嫁【1巻】ネタバレ
鬼はもっとも位が高いあやかし
世界大戦で大きな被害を受けた日本を救ったのは、あやかしとよばれる者たちだった。
あやかしは優れた能力と容姿を持ち、人間の中から花嫁を選ぶ。
あやかしにとって花嫁とは、唯一無二の存在だ。
最も位が高く、美しいあやかしは鬼である。
鬼の花嫁に選ばれることは、女性にとって名誉といえるのだった。
妖狐に選ばれた妹
主人公の柚子は、恋人の大和に振られてしまった。
理由は、大和が柚子の妹である花梨を好きになったため。
花梨は柚子の1つ年下で、妖狐の花嫁に選ばれている。
柚子の両親は、愛想が良くて甘え上手の花梨を昔から可愛がっていた。
妖狐に見初められたことで、家は花梨中心に回り始めていた。
憂鬱な家と、優しい祖父母
柚子が家に帰ると、妖狐の狐月瑶太と花梨が仲睦まじそうに過ごしていた。
妖狐はあやかしの中でも上位にあたり、しかも瑶太の家は資産家でもある。
また、妖狐はあやかしとはいえ、普段の姿は人間と同じである。
瑶太の家から資金援助を得た柚子の両親は、借金を返済した上で贅沢な暮らしをするようになっていた。
瑶太も両親も花梨だけを可愛がり、柚子のことは、まるで召使いのように扱う。
柚子が風邪を引いて寝込んでるときでさえ、「寝てれば治る」と。
ある日、唯一柚子に優しい祖父母は、18歳の誕生日に素敵な洋服をプレゼントしてくれた。
柚子は喜ぶが、家に帰ると父親に叱責されてしまうのだった。
誰も味方はいない
「祖父母の家には行くな」と、怒る両親。
落ち込んだ柚子が風呂から上がると、祖父母からもらった洋服を花梨が触っていた。
「私にちょうだい」とワガママを言う花梨。
挙句、柚子ともみ合いになって、洋服が破れてしまった。
怒った柚子が花梨に手を出すと、両親と瑶太が飛んできた。
花梨に手を出したと怒った瑶太は、妖狐の扱う炎の力で柚子の腕に火をつける。
「花梨を傷つけるやつは容赦しない」と。
両親が花梨だけを心配し瑶太に媚を売る姿を見て、誰も味方がいないと悟った柚子。
柚子は破れた洋服を抱えて、家から飛び出していった。
運命の出会い
柚子はこれまでの我慢が爆発し、花梨に手をだしてしまった。
破けた洋服を抱きしめ、祖父になんて謝れば良いかと涙を浮かべた。
ギュッと目をつむり、痛みに耐えていると目の前に誰かが現れた。
漆黒の髪を持ち、血のような赤い瞳の男。
男は柚子を見ると、「俺の花嫁。会いたかった」と言った。
柚子は相手が誰なのかわからず、呆然と男を見上げていた。
こんなに美しい人、見たことない、と思いながら。
鬼の花嫁【1巻】感想
あやかしと人間の恋の物語は、序盤からハラハラしました。
柚子と付き合っていた大和、妹を好きになるなんて酷いなと思いました。
強く言い返さないのは、柚子が健気で優しいのと、花梨には敵わないと思ったからかもしれません。
幼い頃から姉妹で優劣をつけるなんて、冷たい両親ですね…
柚子が寂しい思いをしている場面を見て、胸がギュッとなりました。
両親も瑶太も花梨に夢中ですが、もっと柚子を見てあげて欲しいです。
それに花梨を傷つけたからと火をつけるなんて、瑶太の冷たさに震えました。
花梨にぞっこんなのと、妖狐は冷酷な性格なのかなと思いました。
柚子を助けてあげられるのは祖父母だけ…かと思いきや、運命的な出会いがあります。
会いたかった、なんてあんなに優しい瞳で言われたら呆然としちゃいますよね。
もしも男が鬼であれば、柚子の形勢逆転ストーリーになること間違いなしですね!
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